
帆引き船とは
明治時代の初め頃に霞ケ浦で生まれた漁船で、船を横向きにして大きな一枚の帆を使い風の力を利用して網を引きます。
帆引き船は霞ケ浦が生んだ極めて独創的なの漁船です。風を巧みに操つることで、船が横向きにもかかわらず、一定の速度で水中の網を引くことが出来ます。実は、水中を引けるという事が帆引き船の大きな特徴の一つで、それ故に湖を回遊する「シラウオ」や「ワカサギ」を捕らえることが可能なのです。
そしてその能力を生み出しているのが「つり縄」と呼ばれる帆桁(ほげた)と網(あみ)を結んでいる「綱(つな)」なのです。この綱(つな)こそ他の魚船には見られない帆引き船最大の特徴であり、帆引き船メカニズムの鍵といえるものです。
帆引き船は霞ケ浦の宝です。そして私たちの誇りです。



デジタル博物館の基になった本
このホームページは土浦市・かすみがうら市・行方市が共同で刊行した『国選択 霞ケ浦の帆引き網漁の技術 総合調査報告書(本文400頁 発行日2024.3)』の内容(主に岩崎真也執筆部分)をもとに、子供向けに加筆・修正して作成したものです。本文中に出て来る『報告書』はこの総合調査報告書を指しています。
この報告書の特徴は「民俗学」「歴史学」「水産工学」「環境学」「民俗映像学」等の専門家が合同で調査・記録にあたり、その成果をそれぞれの立場から執筆した点にあります。執筆者の一人として、これから多くの人に活用されることを期待しています。
